台風15号の被害・・・どうして同じことが起こるのだろう

コンパクトだが強烈な台風15号が直撃した関東地方。また送電用の鉄塔が倒れ、ゴルフ場の鉄塔が倒れ、工事用の足場が倒れた。

何故台風のたびに同じような倒壊事故が起こるのかが分からない。防ぎようがないのだろうか?
私には防ぐための努力をしていないようにしか見えない。

電力設備、通信設備などは国の基準で風速60メートル/秒まで耐えなければならないことになっている。設計者は60メートルに安全係数をかけて恐らく90メートルまで耐えられるように設計しているはずだ。
SN00001.jpg根元が折れている 日経新聞からcenter>

私もかつて鉄塔や重要設備の設計をしたことがある。その時は安全係数を1.5としていた。勿論、基礎の部分も同様な考えていた。
しかし、鉄塔間の電線の動きがどのようになるのかと言うはっきりした基準が無かったような気がする。電線単体については全長の断面と電線数に同等の風を受けることが想定されていたが、電線がどのように動くのか、共振を起こして大きな揺れになるのではないかと考えられるものの、明確な基準が無かったような気がする。

但し、私が担当していたころは40年も前の事だ。現在はもっと進歩した設計法や安全的な考え方が導入されているのではないかと思う。それでも鉄塔は倒れた。何故だ!!

ゴルフ場の鉄塔の倒壊はゴルフ場の管理会社の責任だと思う。台風や大風の場合、ネットをたたむことが義務付けられていると思うし、ネットを巻き込むシステムが付けられているはずだ。
台風が直撃すると言う予報や気象庁が最大の注意や警報を出しているにもかかわらず、ネットを巻き込まなかったと言う重大な過失責任をゴルフ場の管理者は負わなければならないだろう。
SN00002.jpg
ネットが張られたままだ ユーチューブから


工事用の足場の倒壊も何件かあった。最近の工事足場には作業者の転落や落下物が下の外に当たらないようにするためにネットが張られている。

SN00003.jpg
日刊スポーツから


これに対する設計基準、設置基準がどの様になっているのかは私には分からない。
何れにしても鉄骨の足場だけだったら転倒はしていないと思う。

送電鉄塔の倒壊、ゴルフ場の鉄塔の倒壊、更には工事用足場の倒壊は、鉄塔自身の弱さが原因ではなく、そこに取り付けられているケーブル、ネットなどが風を受けて設計基準以上の力を構造物に与えていたり、運用基準を無視した利用方法をしていたりしている事が原因だと思う。

送電鉄塔は公共のものでかなり寿命が長く設計しているはずだが、鉄塔自体の劣化は必ず起こるものだからケーブルだけの検査ではなく、基礎を含めた鉄塔自体の定期的な検査を十分に行う必要があるだろう。

ゴルフ場の鉄塔は管理責任者を厳罰にするなどの処置が必要だろうし、工事用の足場のネットについても設置の基準や運用方法についても、法律で明確に定めて運用させる必要が有るだろう。

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